【No.9】経験を、振り返ることで知恵とする

2026年06月01日
【No.9】経験を、振り返ることで知恵とする

プロジェクトマネジメントの現場では、日々さまざまな意思決定や対応が求められます。

計画通りに進まない状況への対応、関係者との調整、リスクへの先回り――。
私たちWFも、お客様の方針のもと、プロジェクトや計画を前に進めるために、「まず動く」「まずやってみる」という姿勢を大切にしてきました。

実際、ワールドフェイマスのメンバーには、そうした経験から身についた行動力を強みとしている人が多くいます。
迷うより先に動く。まず一歩を踏み出す。最後までやり切る。
こうした力は、プロジェクトを前進させるうえで欠かせません。

一方で、ただ走り続けるだけでは、プロジェクトも人も、少しずつ本来目指していた方向からずれていってしまうことがあります。

「なぜうまくいったのか」
「なぜ難しくなったのか」
「どこに違和感があったのか」
「次に活かせることは何か」

これらを立ち止まって整理しなければ、経験や学びは次につながりにくくなってしまいます。

プロジェクトマネジメントの世界では、レトロスペクティブ(振り返り)は重要な活動のひとつとされています。
単に結果を確認するだけではなく、成功要因や改善点を整理し、次の行動につなげることは、チームやプロジェクトの再現性を高めていきます。
それが振り返りの大きな役割です。

振り返りの重要性は理解していても、忙しい日々の中では後回しになりがちです。
だからこそWFでは、実務や育成の場面で意識的に振り返りの機会を設けています。

研修では、「学んだことを今後どう活かしていくか」を整理する時間を必ず設けています。学びを得ることがゴールではなく、実際の行動変容につなげることを重視しているためです。
そのため、研修とセットで実施する1on1や振り返り会などを通じて、実践の中で得た経験を言語化し、次の行動につなげる機会も設けています。
また、こうした考え方は課長層向けの階層別研修にも反映しています。

課長層まで上がってこられた方々は、それぞれ成功体験だけでなく、多くの修羅場も経験しています。その中で、知識だけではない“自分なりの知恵”を培い、組織を支える存在になっていきます。

しかし、その価値ある経験も振り返る機会がなければ、次の成長につながる“知恵”として整理されないままになってしまいます。
だからこそ、私たちは課長層向け研修を単なる知識習得の場にはしませんでした。

新しい知識をインプットすること以上に、自身の経験を振り返り、整理し、意味づけることに重きを置いています。

これまでどのような経験を積み重ねてきたのか。
その経験から何を学び、どのような強みや課題を持っているのか。
そして、これから求められる役割にどう向き合っていくのか。

そうした振り返りを通じて、経験を知恵へと昇華し、次の成長につなげていただくことを狙いとしています。

社内の振り返り会では、こんなメッセージを共有しています。

私たちは、この“ピットイン”の時間を組織として大切な機会と考えています。
それは単なる休憩や反省会ではありません。
全力で走る日々から少し離れ、自分自身の状態を整え、これまでの経験を棚卸しし、次にどう進んでいくかを考える時間です。

振り返りとは、立ち止まるためのものではなく、次により良く前へ進むためのもの。
WFはこれからも、実務と育成の両面で一人ひとりがより良く走り続けるための「振り返り」を大切にしていきます。


事業管理本部 花屋 真紗子